倉さん 上司 倉さん

ベテランの電気工事士。
優しい性格だが、時には厳しいことも。
安全が第一。

高くん 新人 高くん

高校を卒業したばかりの新入社員。
元気いっぱいで真面目だが、おっちょこちょいな面がありよく叱られている。

第12回 くらしと電気と鉄道を振り返る(後編)
倉さん

今回はいよいよ最終回。第6回~10回を振り返って行くのでもう少しお付き合いください。
まずは日本には「50Hz」と「60Hz」の2種類の周波数の電気があって、それはなぜかという話をしたね。
第6回 日本に2種類の電気がある理由

確か新潟の糸魚川と静岡の富士川を結ぶラインを境に西側は60Hz、東側は50Hzでしたよね?

高くん
倉さん

そうそう。そもそも明治時代に発電機が日本に輸入されて電気が作られ出したころ、東京はドイツ製(50Hz)の発電機を、大阪はアメリカ制(60Hz)の発電機を使って発電していたから同じ日本なのに周波数が違うという状態になってしまったんだね。

統一も検討されたけどコストや工事期間の問題で見送られたんですよね。

高くん
倉さん

普通に暮らしていく分には特に問題ないけど、家電製品によっては周波数が違うと使えないものがあるから詳しくは第6回を確認してくださいね。

周波数で思い出しましたけど、電気の用語についても勉強しましたね。
第7回 電気にまつわる用語の解説

高くん
倉さん

ボルトやアンペア、ワットなんかの中学生で習うものから、テスラやファラドみたいなあまり目にしないものまでいろいろあったね。
最近は災害対策やアウトドアブームで、大容量のポータブル電源が増えてきて、消費電力が大きい家電製品を持ち運ぶ機会も多くなった。基本的な仕組みを理解しておくことで、手持ちの電源で“どんな家電が動いて”、“何時間連続で使えるのか”がわかるから、知っておくと便利だよ。

なるほど、生活の知恵として使えるということですね。

高くん
倉さん

第8回ではわたしたちの仕事である鉄道変電についても解説したね。日本の電車はその役割に応じて「直流で動くもの」と「交流で動くもの」の2種類が存在していて、電車の仕様によって必要な電圧が異なるんだ。
第8回 変電所の役割と鉄道

それぞれの電車が動くように電気を調整するが、鉄道変電所ですよね。

高くん
倉さん

そう。直流電車向けに交流を直流に変換したり、ブレーキの際の回生電力を電力網へ戻せるように直流→交流へ逆変換したり、熱に変換して捨てるなど鉄道変電所ならではの要素もたくさんあるんだ。

そしてNESCO変電システムでは京阪神で190箇所以上の変電所を担当していると。他人事みたいですが、改めて見るとすごい数ですね。

高くん
倉さん

電車が安全・安心に運行できるように、これからも頑張らないといけないね。そして9回、10回は鉄道の歴史と関西の鉄道事情についても触れたよ。

東京-大阪間の移動が目に見えて短くなっていったので印象的でした。

高くん
倉さん

鉄道ができる前には東京-大阪間で12日間かかっていたものが、今では2時間半程度だからね。1872年に日本初の鉄道が開通して以降の変遷は第10回を確認してみてください。
そして約150年経った現代では、関西だけで年間55億人もの人が鉄道を利用するまでになったよ。
第10回 鉄道の歴史

確か大阪駅が一番利用者が多くて年間3.1億人で、1日あたり85万人でしたよね。普段よく見る光景ですけど、85万人の人が出入りしてるとは未だに信じられないです。
第9回 関西の鉄道事情

高くん
倉さん

それだけ多くの人たちを運べるだけの鉄道網が発達してるという証でもあるから、鉄道運行にかかわるわたしたちには誇らしくもあり、身が引き締まる思いもあるね。

こうやって数字でみると自分たちの仕事がどれだけ多くの人たちに影響を与えているのかを実感させられます。

高くん
倉さん

全12回にわたってお届けした「くらしと電気と鉄道」いかがだったでしょうか。
わたしたちの仕事は「鉄道の安全・安心な運行を支える」ことが第一で、あまり華やかさはありません。しかし関西に住むたくさんの人たちの「日常を支える」という使命とやりがいのある仕事でもあります。
大変な部分もありますが、昨今話題になっているAiや自動運転は難しい仕事なので、安定して長期間働くことができることは大きなメリットだと思っています。
この「くらしと電気と鉄道」を読んで少しでもNESCO変電システムに興味を持ってもらえたらぜひ気軽にエントリーしてくださいね。

みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています!

高くん
一人前

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