倉さん 上司 倉さん

ベテランの電気工事士。
優しい性格だが、時には厳しいことも。
安全が第一。

高くん 新人 高くん

高校を卒業したばかりの新入社員。
元気いっぱいで真面目だが、おっちょこちょいな面がありよく叱られている。

第7回 電気にまつわる用語の解説
倉さん

前回は日本に電気(の周波数)が2種類ある理由を説明したけどどうだったかな?今回は電気にまつわる用語について解説するよ。

なんか高校の理科の授業みたいですね。

高くん
倉さん

そうだね。
実際今回は中学・高校の復習みたいになると思うよ。ではまず基本的な所から、次の表を見てほしい。

単位
倉さん

電流は「電気の流れる量」、電圧は「電気を押し出す力」、電力は「電気が単位時間に行う仕事量」を指すよ。
電力は電流と電圧の積で求められるから、例えば電流が10Aでも電圧が100Vなら1,000W、200Vなら2,000Wになるという具合だね。
抵抗は「電気の流れにくさ」を表す単位で、この数値が大きいほど電気が流れにくくなる。この抵抗の大きさは物体の種類や温度によって変わってくるんだ。

電力(W)は電子レンジやドライヤーとかの家電製品でよく見る単位なので、電気の単位の中でも一番身近かもしれません。

高くん
倉さん

確かに。詳しくは知らなくてもWの値が大きいほうが電力を消費するということはみんな知ってるよね。
ちなみに身の回りの家電製品ではドライヤーやエアコン、電子レンジなどは消費電力が1,000Wを超えるのに対してテレビは90W程度、冷蔵庫は120W程度と意外と消費電力が小さいのがわかるね。

比較

冷蔵庫ってかなり電力使ってるイメージでしたけど割と省エネなんですね。

高くん
倉さん

では次の表を見てみよう

単位2

なんか見たことない用語がいっぱい出てきましたね・・・

高くん
倉さん

日常生活ではまず見ることない用語が多いからね。
周波数は以前の回でも説明したけど、電気の波のことで1秒間にどれだけその波が繰り返すかを表した単位だね。50Hzなら1秒間に50回、60Hzなら60回だよ。
熱エネルギーは電力が発生した際に得られる熱量のことで、電力×時間で求めることができる。
例えば200W×30秒なら6,000Jとなる。この熱エネルギーは学校でも習ったと思うけど、電気の使用量を表す電力量(Wh)とは切っても切れない関係性があるよ。

このあたりはまだわかります。
でも次からは・・・

高くん
倉さん

普段接することのない用語だからさっくり紹介するね。
電気量は電荷(電気をもつ粒子である電子や陽子)の量を指す単位。
磁力は電荷の移動によって生じる力で、簡単に言うと磁石と磁石を近づけた時に、お互いに引き寄せあったり反発したりする力のことを指すよ。
静電容量は物体やコンデンサなどが、どのくらいの容量を蓄えられるかを表す量。
コンダクタンスやインピーダンスは電子回路を設計する際に必要な要素で、インピーダンスは”ある回路の入力から出力までの全部の抵抗”を指し、コンダクタンスは”交流回路における電気の流れやすさ”を指すよ。
他にもリアクタンスのような似た単語がたくさんあるけど今回は割愛するね。
ほかにもいろいろあるけど、きりがないからこんなところにしておこうか。

頭がクラクラしてきました。

高くん
倉さん

電気と一言にいっても、電気の持つ性質や役割などさまざまな働き方があることがわかるね。
ややこしくて難しい部分も多いけど、興味があれば皆さん調べてみてくださいね。
次回は変電所の役割と鉄道についてを解説するよ。

次回

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