倉さん 上司 倉さん

ベテランの電気工事士。
優しい性格だが、時には厳しいことも。
安全が第一。

高くん 新人 高くん

高校を卒業したばかりの新入社員。
元気いっぱいで真面目だが、おっちょこちょいな面がありよく叱られている。

第9回 関西の鉄道事情
倉さん

前回は変電所の役割と鉄道について解説しました。今回は関西の鉄道事情について話していくよ。
早速だけど、関西圏では1年でどのくらいの人が鉄道を利用しているか知っているかな?

えーー全然想像できないですけど、1億人くらいですか?

高くん
倉さん

正解は約55億人だよ。

55億人!? 1年間で!?

高くん
倉さん

そう、これはJR西日本と大手私鉄5社、大阪メトロ、そして中小の鉄道会社をすべて合計した数なんだ。通勤通学はもちろん、不定期に電車を使う人も含めている。
単純に計算すると1日あたり1500万人以上が鉄道を利用してることになるね。実際には複数の鉄道会社を使って通勤通学してる人もいるから、この数字よりも少なくなるだろうけど。

数が多すぎてまったくイメージできませんね・・・

高くん
倉さん

少し内訳を見ていこうか。

利用者内約
倉さん

一部省略しているところもあるけど、ざっくりこんな感じだね。

こう見るとやっぱりJR西日本が一番多いんですね。大阪メトロも2番手というのはイメージ通りですけど、阪急と阪神で2倍以上の開きがあるのは意外でした。

高くん
倉さん

駅別で見ると最も利用者が多い大阪駅で1日あたり85万人。1年間で3.1億人。梅田駅が1日あたり42万人で1年間で約1.5億人が利用している。

大阪駅と梅田駅の利用者

大阪駅が圧倒的なんですね。というかあの駅で1日85万人が行き交ってるかと思うと、なんか現実味がなくなってきました。

高くん
倉さん

こうやって数字で出るとわかりやすいよね。
NESCO変電システムでは190箇所以上の変電所を担当しているけど、同時に私たちの仕事がどれだけ多くの人の生活に関わっているのかも理解できるね。

確かに・・・
1割でも5.5億人、1%でも5,500万人の生活の一部を担っているんですもんね。

高くん
倉さん

鉄道は「動いて当たり前」でそれを支えるのが僕たちの仕事。一見理不尽に思えるかもしれないけど、人々の生活に与える影響を考えるとこの当たり前がどれだけ大切かがよくわかるね。

はい、具体的な数字で見ると説得力がありました。
僕も頑張らないと!

高くん
倉さん

ちなみに関東圏の1年間あたりの鉄道利用者数は約165億人。関西も多いけど、やっぱり桁が違うね。

約3倍ですか・・・そりゃあんなラッシュになりますね(汗)

高くん
倉さん

今回紹介したデータは国土交通省が出している「鉄道統計年報」をもとにしてるよ。最新データが平成30年なのでちょっと古いけどね。
今回は便宜上、利用人数だけをピックアップしたけどほかにも荷物の取扱数や売上、踏切の数や車両の数などかなりいろいろな情報が網羅されてるから興味がある人はチェックしてみてね。

統計情報って何となく難しいイメージでしたけど、実際数字で見てみると納得感や意外性もあって面白かったです。

高くん
倉さん

今回は関西の鉄道事情について解説したけどどうだったかな?
自分たちの仕事がどれだけの人の役に立っているかは実感しづらいけど、こうやって数字として出てくると見え方も違ってくるのでみなさんも興味のある情報があれば一度調べて見てくださいね。

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