倉さん 上司 倉さん

ベテランの電気工事士。
優しい性格だが、時には厳しいことも。
安全が第一。

高くん 新人 高くん

高校を卒業したばかりの新入社員。
元気いっぱいで真面目だが、おっちょこちょいな面がありよく叱られている。

第4回 電気の作られ方
倉さん

前回は電気の歴史について説明したけどどうだったかな?
今回はその電気がどのように作られるかを解説するよ

電気だから当然発電所で作りますよね?
火力とか水力とか原子力とか。

高くん
倉さん

そうそう。発電所にある「発電機」で電気を作るんだ。

発電機?

高くん
倉さん

ものすごく大雑把に言うと、「磁石」と「コイル」だね。
コイルの中で磁石を回すと電気が発生する。小学校の理科の実験で”手回し式の発電機”とか作らなかったかな?

あ~~作りました!
豆電球とかラジオをつけたりしましたね~。懐かしい!

高くん
倉さん

発電所でもやってることはだいたい同じで、たいていは「タービン」という巨大な羽(プロペラ)を回して発電機を動かすという仕組みだね。
例えば火力発電では石炭や天然ガスを燃やして出た熱で水を沸騰させて、そこで生まれた蒸気を使ってタービンを回し、発電してるよ。

タービン
倉さん

現在で実施されている発電方法は主に、火力・水力・原子力・風力・太陽光あたりだね。

発電

いろんな種類の発電方法があるんですね。それらを満遍なく活用して電気を作り出しているわけですか。

高くん
倉さん

そうだといいんだけど、日本国内では発電量の8割を火力発電が担ってるんだ。

8割火力

8割ですか!?もっと分散してると思ってました。

高くん
倉さん

2011年以降、原子力が実質ストップしてしまってから、その分も火力が補ってるからね。
環境に優しい風力や太陽光が注目されてるけど、コストや天候、発電量の問題などで必要な電力を賄うにはまだまだ不十分なのが現状なんだ。

難しいんですね。
いくら環境に優しい発電ができても、電気代があがると困りますし・・・

高くん
倉さん

そうなんだよね。
電気はわたしたちの暮らしに欠かせないもので、無くなるととても困る。でも地球環境の問題もある。とあっちを立てればこっちが立たずの状況なわけだ。
でも現状を知ることで見えてくるものもあるかもしれないね。

倉さん

今回は電気の作られ方について説明したけどどうだったかな。
次回は発電所で作られた電気がどのようにわたしたちの家庭に届くのかを解説していくよ。

次回

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